続・狼彼氏×天然彼女






そして学校祭当日。



あたしたちのクラスの男子は



借りてきたスーツを着て、髪をワックスで整えてやる気満々。



「うわっ、舜、スーツ似合いすぎなんだけど!」


「ホストにしか見えねぇよ」


「あ?」



本当に舜がスーツを着ると冗談抜きでホストにしか見えない。



どうしたらスーツがそんなに似合うの?

どうしたらワックスで整えた髪がそんなに似合うの?

どうしてそんなに格好いいの?




「見とれんなよ、今日は実紅の相手してやれねぇんだから」



とーっても上から目線で話し掛けてくるホスト風の舜。



下から見上げても、まともに顔が見れない。



……色っぽ…すぎる。



「そんなに似合う?」

「…えっ?!」

「スーツ」



見とれすぎた…

あっという間に壁の間に挟まれてしまった。



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