続・狼彼氏×天然彼女






俺の本性がバレれば
実紅は好都合だと思ったのに


実紅は違うみたいだった。



すると
俺と実紅がケンカしたと思ってる空はどこか上機嫌だった。



つか、何で上機嫌になんだよ。



元々女好きなやつって
他のカップルがケンカすると上機嫌になんの?

修夜も一緒に悩んでるフリして
いつもニヤつきながらだし。



そしたら急に


「ケンカかー、俺らはまだしたことねぇなー」



空がボソッと呟いた。



「ていうか、本性バラすってやつがいけなかったんじゃね?」



いつの間にか、話を聞いてた洸太が間に入ってきた。



いつも分かりやすいように話してくれる洸太の話の内容も

今回はよく分からなかった。



そして次に洸太は
小さい声で話し出した。



「なんか、奈留がまた吹き込んでたんだよな」



吹き込んでた?

この言葉に引っかかった。

更に頭の中はごっちゃになり、わけが分からなくなってきた。



すると

洸太は更に小さな声で



「今は冷たい性格の、いわゆる、ツンデレ男のがモテるって」




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