続・狼彼氏×天然彼女
強気で言った空は本当に一発で、ぬいぐるみを取ってみせた。
「すごい…」
「当たり前だし」
「俺ら3人で一発で取っちゃうとか、すごくね?」
確かに凄い気もする。
俺だって一発で取れるとは、さすがに思ってなかった。
中学ん時によくゲーセン行っててそんで慣れてんだけだったし。
あんま自信は無かった。
それから、他のゲーム機で遊び終わり、ゲーセンを出ようとした時だった。
「うっそ、俺って天才?」
聞き覚えのある声。
……関わりたくない。
出来るだけ、今日だけは。
……関わりたくない。
けどその声の主は俺らの方を向き……俺と目が合った。
「すっげ偶然」
「わお、皆さんお揃いで」
すぐに俺は視線を外した。
そこに居たのは、修夜と涼介と知らない女だったから。
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