続・狼彼氏×天然彼女







…そして不機嫌になる。



「あのー…」


「あ?」


「…っい、いえ」




いつものように寮まで帰る途中。



あたしは舜と並んで帰っていた。



でも、舜は機嫌が悪いのか
あたしがチラッと見ても完全無視されて、目が合ったと思ったら思いっきり睨まれた。



…すごい迫力。



ていうか、あたし舜に何かしたかな?

気がさわるようなことしたかな?

怒らせるようなことしたかな?



今日を振り返っても、どこも怒らせるような事をしてない。



………はず。



それなのに、なんで怒ってんの?




「なあ」




低い声の舜。

あたしは肩がビクッとした。




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