続・狼彼氏×天然彼女
舜が合コンにOKなんて出すからいけないんだ。
ゆっくり立ち上がろうとした時
膝からズキッと痛みが走った。
「いった…」
膝からはかなりの血が出ていて
そこは脈をうつようにドクドクと音をさせた。
もう…これじゃあ立てない。
すると、どうやって保健室に行こうか考えていた時、頭上からは最も聞きたくない声がした。
「天然な上にドジなんだな」
上から目線の口調。
意地悪っぽく話す口調。
嫌みったらしく話す口調。
何を考えてるか分からない
そんな口調で話すアイツ。
「合コン行くんだろ? 怪我なんかしてたら男と歩けねぇぞ」
「…歩かないし」
「お持ち帰りされたら、血だらけの膝見てビックリすんぞ」
「お持ち帰りされないし」
「分かってねぇな男を。実紅なら誰でもお持ち帰りしてぇんだよ」
…何でそんな事話すの?
あたしが合コンに行ってもいいくせに。
何でそんな事話すの?
……舜…。
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