続・狼彼氏×天然彼女





舜は座り込んでるあたしを持ち上げてお姫様抱っこしようとした。



ちょっ…急に何!?



ジタバタするあたしを無視して
体育の先生にあたしをお姫様抱っこしながら近付く舜。



あたしをお姫様抱っこしているこに気付いた先生は驚きの表情を見せた。



「歩けないみたいなので、高畑さんは俺が保健室まで連れて行きます」


「…お、おお、分かった。よろしく頼むな」


「はい」



ニコッと笑うと舜は保健室に向かって歩き出した。



それより、あたしにはまだ聞きたいことがある。



「合コンの、ことなんだけど…」


「それが何?」



冷たい声で返す舜。



あたしの胸がズキッと痛んだ。



それでもここは、ちゃんと話さないといけないと思い話し続けた。



「全部…修夜から聞いたの?」



参加する理由も
修夜から誘ったことも

全部修夜から聞いたのに、そんなに冷たいの?



しかし、舜から次に出た言葉は思いも寄らなかったものだった。



「全部って? 実紅が前から合コンに行きたがってたってこと?」



その言葉を聞いて
頭の中が一瞬で真っ白になった。



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