続・狼彼氏×天然彼女





あたしから合コンに行きたいなんて、一回も言ったことない。



言ったことすらないし
行きたいと思ったことすらない。



それなのに
それなのに……



なんで修夜は、そんな嘘をつくようなことを言ったんだろう。




「おい、着いたぞ」


「…え?…って、きゃっ!」




舜に乱暴に保健室のベッドに落とされて、お尻を強打した。



膝はまだ痛いっていうのに
なんで乱暴に落とすかな…。



そして辺りを見渡しても居ない。

保健室の先生が。



「先生は?」


「出張。 つうか、手当てするから、ちゃんと座れ」



まるで保健室の先生のようにいつも先生が座ってる椅子に座って


片手に薬を持ちながら、こっちにそのまま近付いてきた。



「舜が、手当てするの?」


「他に誰がいんだよ」



その返答に"確かに"と納得してしまう自分。



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