続・狼彼氏×天然彼女
手慣れた手付きで、あたしの膝の傷口に薬を塗る舜に。
「慣れてるね」
そう言うと、舜は"凛がよく怪我してたから自然に慣れた"と呟いた。
そういえば舜は凛ちゃん大好きだから仕方ないか。
(凛ちゃんは舜の妹です。詳しくは本編のほうで)
だからって、この手慣れた手付きを見てると
保健室の先生になった方がいいんじゃないかと思ってしまう。
そして、あっという間に二・三分で手当ては終わり
校庭に戻ろうと立ち上がった時にいきなり肩を押された。
「…うわっ」
「まだ話が終わってねぇだろ」
再びベッドに座らされたあたしの目の前には
さっきのように椅子に座った舜がいた。
きっと合コンの事。
舜の表情からは合コンについて話をしたいんだと感づいた。
「行きたいなら行きたいって俺に言えばいいだけだろ。何で修夜に言うんだよ」
…違う、違う。
あたしは合コンなんて行きたくない。
行きたいなんて思ってない。
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