続・狼彼氏×天然彼女





手慣れた手付きで、あたしの膝の傷口に薬を塗る舜に。



「慣れてるね」



そう言うと、舜は"凛がよく怪我してたから自然に慣れた"と呟いた。



そういえば舜は凛ちゃん大好きだから仕方ないか。

(凛ちゃんは舜の妹です。詳しくは本編のほうで)



だからって、この手慣れた手付きを見てると



保健室の先生になった方がいいんじゃないかと思ってしまう。



そして、あっという間に二・三分で手当ては終わり

校庭に戻ろうと立ち上がった時にいきなり肩を押された。



「…うわっ」


「まだ話が終わってねぇだろ」



再びベッドに座らされたあたしの目の前には
さっきのように椅子に座った舜がいた。



きっと合コンの事。

舜の表情からは合コンについて話をしたいんだと感づいた。



「行きたいなら行きたいって俺に言えばいいだけだろ。何で修夜に言うんだよ」



…違う、違う。



あたしは合コンなんて行きたくない。

行きたいなんて思ってない。



.
< 357 / 466 >

この作品をシェア

pagetop