続・狼彼氏×天然彼女
その後、どうやって夕飯を作ったのか覚えていなかった。
お姉さんの事が頭から離れず
それを思い出しただけで、心がはちきれそうになった。
修夜は、こんな事話したけど、あまり気にしないでと言った。
でも気になる。
気になりたくないと思えば思うほど気になってしまう。
どうしても頭から離れない。
────────…
───────…
あれから一週間。
それから修夜と話したり、修夜を見たりしただけで
そのことが頭に浮かんでくるようになった。
「今日も行くのかよ」
「…」
「土曜の昼だけじゃなかったのかよ。日曜まで約束したの?」
「それは…」
初めて看病しに行ったあの日
帰りに送ってくれた修夜は
『今のお手伝いは違う人達だから親切なんだけど、姉貴にはトラウマみたいだから』
『…だから、土曜だけでもいいから実紅に看病してもらいたいって思った』
そう話してくれた。
その修夜にあたしは
『じゃあ、日曜日は1日看病しに行ってあげるよ』
そう呟いた。
.