続・狼彼氏×天然彼女
向かい合って座ってる俺と修夜を指差しながら見てる
OLに女子高生たち。
キャーキャーは騒いでないが、あちらこちらで声が聞こえてくる。
『あれって、雨宮舜?本物だったらどうする?ヤバくね?』
『かっこよすぎるぅ!』
『一緒に居んのって………もしかして、洸太くんじゃない?』
『ヤバいんだけど、真面目に惚れそうなんですけどー』
『話し掛けてみる?』
『えー、恥ずいー』
恥ずかしいんなら、わざわざ話し掛けなきゃいいだろ。
そう思いながら、
聞こえてくる周りの声を聞き流しながら、コーラを喉に通した。
「つーか、いいの?」
「あ?」
"何が?"と答えようとしたけど
コーラが喉につっかえて、つい低い声で答えてしまった。
「修夜んちに実紅を行かせてよかったのかよって言ってんだよ」
洸太は飲んでいたコーラを、その場に置いた。
俺も手に持っていたコーラをその場に置いた。
なんとなく
ここからは真面目な話になりそうな気がした。
「いいわけねぇだろ。いくら修夜でも男だし、ムカつく」
修夜のことは信用してるし、友達だって思ってんけど
でも友達だからこそ
信じれないところもある。
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