続・狼彼氏×天然彼女
案の定…話し掛けてきた女2人。
「あ、あのさ、洸太だよね?」
茶髪で巻き髪の女の方が、洸太の方に体を向けながら話し掛けた。
それに洸太は思い出したように
『ああ!』と叫んで、
しばらくその女と洸太は2人で楽しそうに話していた。
残されたもう1人の黒髪の女は、どうしていいか分からずに、俯いていた。
「久しぶりだよな。つうか、今どこ高校通ってんの?」
「駅に近いとこ。…あ、この子と同じなの。ね?」
急に話を振られた黒髪の女はビックリしてか
しどろもどろに返事をした。
「あの、あたし「あっ!」
茶髪の女が自己紹介しようとした時にタイミング良く
黒髪の女が呟いた。
「あたし、2時から病院行かなきゃなんないんだった」
「…は?」
「って事なので、あたしたちは帰らさせて頂きます」
「え、ちょっ…」
黒髪の女が無理矢理茶髪の女の腕を引っ張って
店からあっという間に2人は出て行った。
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