続・狼彼氏×天然彼女





案の定…話し掛けてきた女2人。



「あ、あのさ、洸太だよね?」



茶髪で巻き髪の女の方が、洸太の方に体を向けながら話し掛けた。



それに洸太は思い出したように


『ああ!』と叫んで、


しばらくその女と洸太は2人で楽しそうに話していた。



残されたもう1人の黒髪の女は、どうしていいか分からずに、俯いていた。



「久しぶりだよな。つうか、今どこ高校通ってんの?」


「駅に近いとこ。…あ、この子と同じなの。ね?」



急に話を振られた黒髪の女はビックリしてか


しどろもどろに返事をした。



「あの、あたし「あっ!」



茶髪の女が自己紹介しようとした時にタイミング良く


黒髪の女が呟いた。



「あたし、2時から病院行かなきゃなんないんだった」

「…は?」

「って事なので、あたしたちは帰らさせて頂きます」

「え、ちょっ…」



黒髪の女が無理矢理茶髪の女の腕を引っ張って


店からあっという間に2人は出て行った。



.
< 376 / 466 >

この作品をシェア

pagetop