続・狼彼氏×天然彼女






「…なあ、」



けど、ファミレスで夕飯を済ます理由は


美味しくご飯を食べるためじゃない。


他に理由がある。



「実紅」



確かめなきゃなんない。

問いつめなきゃなんない。

疑わなきゃなんない。



大事な人を。



「俺に隠してん事あんだろ」



真実を、事実を、俺らはお互いに知らなくちゃなんない。



「…」



さっきまでニコニコしながら美味しそうにグラタンを食べていた実紅は


今はもう俯いていて、どんな表情をしてんのかすら分かんない。



「正直に言えよ。俺に隠すな。1人で抱え込んでんな」



全部言え、一つ残らず言え。


何もかも言え、すみからすみまで言え。



「俺が相談のってやるから。いいから、全部吐け」



不安になったら、俺が安心させてやる。



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