続・狼彼氏×天然彼女
着いたと呟いた舜は、その場でしゃがみ込んだ。
…そうか、こういうことか。
ただのヤキモチで図書室に行かせたくなかったんじゃなくて
こういうことだったんだ。
あたしも舜の横にしゃがんで、綺麗に並んである“それ”を見る。
“それ”は夕方でオレンジ色の太陽に照らされ綺麗に輝いている。
色々な言葉が施されていて、周りにはキャーキャー言って悩んでるカップルがたくさんいた。
「ここって…」
「最近できたとこ」
そう、舜が連れてきてくれたのは新しくできたアクセサリーショップだった。
オープン式で、外だけにアクセサリーが置いてあって
それほど数は多くないけど、丁寧に作られてるアクセサリーが綺麗に並べられている。
「好きなの一つ選んで」
舜はそれだけ言って立ち上がり、店員らしき女の人に話掛けてた。
その声ははっきり聞こえた。
「ペアリングって、どれですか」
そして横顔がほんのりと赤くなっているのも見えた。
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