続・狼彼氏×天然彼女



「あの三人らしいよ。大学行っても連んだりするのかな」



これから大人になって三人は別々の道に進むわけだし、もちろん今までみたいに話せなくなる。


それでもあの三人は離れていてもどこかで繋がってるような気がする。


大学に行っても連絡を取り合ってそうな気がする。



男の友情はよく分からないけど
あの三人の友情は女の友情みたいに深いものだと思うようになった。



奈留と同じ道を行く洸太は、いつも冷静でみんなの間に入ってくれたりお兄さんみたいな存在。


奈留を大切にしたいと思う気持ちは誰にも負けないくらい大きく信じれるもの。


洸太に相談にのってもらうと安心出来て、その安心さは奈留に相談にのってもらう時に似ていた。



たぶん奈留に相当影響されてるんだと思った。



「大学行っても、連絡いっぱいしようね。メールも電話も、手紙とかもしようね」



奈留があまりにも可愛く言うもんだから、涙目になってたあたしは涙を堪えて笑顔で頷いた。



「後さ、洸太と修夜と考えてたんだけどね?5人で旅行行かないかって話になったの」


「…旅行?」


「うん。涼介くんとかも誘おうかって言ったんだけど………他にいい提案があって…」



いい提案…?



「涼介くんとかとはね、大学の夏休みにみんなで旅行行こうって」


「夏休みかぁ、楽しみだな」


「でね、5人の旅行は明後日行くことになったんだ」



………

…………

……………



なんだっ……て?



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