続・狼彼氏×天然彼女



打ち合わせで6時に待ち合わせすることになって解散した。



あたしは部屋に入ると今までの思いと疲れからベッドにうなだれるように倒れた。



舜は平気なのかなとか、離れても平気なのかなとか、今度はいつ会えるんだろうとか。



明日はお祝いの言葉を言おうって決めたのにそんな言葉しか頭に浮かばない。



頑張ってって言えればどれだけ舜は頑張ることが出来るんだろう。

待ってるって言えればどれだけ舜が安心出来るんだろう。

あたしも頑張るねって言えればどれだけ舜は心強いんだろう。



そう考えて言いたいはずなのに、何故か明日本当に言えるのか自信が無くなってきた。



だって………



本当は不安でしょうがない。
逃げ出したくてしょうがない。
泣きたくてしょうがない。


抱きしめてもらいたくて
安心させてほしくて


本当は今夜一人にしてほしくなかった。
舜に近くにいてもらいたかった。
そばにいてほしかった。



本当は本当は



"行かないよ"って言ってほしい自分がどこかにいる。



〜♪〜♪〜♪



突然鳴りだした携帯。

メールだと確認し、こんな時間に誰からだと思いディスプレイを見た。


そこには"奈留"と表示されていた。



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