続・狼彼氏×天然彼女
奈留ちゃんが残んないんなら帰ろうかな…。
1人で教室に残っててもつまんないし。
カバンに荷物を詰めて
教室を後にした。
そういえば……舜、廊下で会ってから見かけてないな。
どこに居るんだろ。
授業サボるなんて、めったにしないのに。
………すると前を修夜が歩いているのに気付いた。
修夜なら知ってるかもしれない。
「修夜!」
「…え?」
「待って!」
修夜はその場で止まって待っててくれた。
しかもニヤニヤしながら。
「…なに?」
「舜、知らない?」
「舜なら中庭に居るんじゃね?」
中庭…?
こんな時間まで?
ま、探してみるか。
「ありがと」
「何々?イチャイチャしにいくわけ?」
「ち、ちが…っ」
修夜はあたしが質問する前から分かってたに違いない。
舜がどこにいるか知らない?って聞くことを。
だからニヤニヤしてたんだね。
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