続・狼彼氏×天然彼女



「実紅ちゃん、舜もこれでも健全な男子校生なんだよ?」



だから…なんですか。



ヤらせろと…?



そんなんじゃ、体目当てかっ!



「男はシたいことしか、頭にないの?」


「え?」



奈留ちゃんの質問に彼氏の洸太はもちろん戸惑っていた。



「体目当てで、あたしたちと付き合ってるの?」


「…俺は、違うよ」




洸太は奈留ちゃんの手首を優しく握り締めながら話し出した。



「俺は…奈留がいいって言ってくれるまで待つよ」




奈留ちゃん…、幸せそうだな。



“待つよ”だなんて…言われてみたいな。





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春休み明けの二年生初めての授業も終わり…



………今、舜の家でいつものように夕飯を作っているところ。



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