続・狼彼氏×天然彼女
「な、何でも…ないよ?」
「何でもねえのに『よかった』なんて言うわけ?」
言わなくもなくもないけど…。
だからって舜が取られなくてすんだから、よかったなんて…
…言えるわけないじゃん。
はぁーあ。
自分から言っといて、すごく後悔してきた…。
声に出さなきゃなぁ。
ため息が自然と出る。
「さっきのはっ…聞かなかったことにして!」
「…は?」
「お願いっ!」
「無理」
無理…っ!?
聞かなかったことにするぐらい出来るでしょうが!
っこいつ…腹黒いんだった。
自分の都合が悪いと言うこと聞いてくれないもんね。
しかも、あたしが困るとする顔見るの嬉しいみたいだしな。
そりゃあ聞くわけないよね。
「…ま、朝倉が好きなの俺じゃなくてよかったんだけどな」
話を変えてくれた。
ラッキー☆
……でも、なんで?
晴菜ちゃんも結構可愛いよね?
「でもさ…晴菜ちゃん、あたしに宣戦布告したきたんだよ?」
「あ?宣戦布告?」
………そうだよ。
あたしに、負けないからね見たいな事言った気がする。
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