続・狼彼氏×天然彼女
「…あれ?もしかして、もしかすると、実紅ちゃん?」
え…誰?
首だけ角度を変えてみると
そこには知らない同い年らしき、男の子がぽつんと立っていた。
「実紅ちゃん、だよね?」
その男の子は、何故かあたしの名前を何度も連発するほど、あたしを知っている人らしい。
…ほんとに誰だろ?
顔は、見たことあるような、ないような。
「俺のこと分かる?」
「…ごめんね、分かるような分かんないような感じで」
「あー、だよね。俺、優ノ介って言うんだけど、分かるかな?」
ああっ!優ノ介くん?!
もしかして、朝倉 晴菜ちゃんが好きな人だったよね?
この人、なんだぁ!
「舜から聞いてると思うんだけど俺と舜、幼なじみなんだ」
………やっぱり。
「涼介と勇馬?って人とも仲良いいんですよね?」
「よく知ってるね?つか舜が喋りすぎなんだよなー」
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