続・狼彼氏×天然彼女
「体目当てとかありえねぇし」
ほんとかな…?
でも、あたしを見る舜の真っ直ぐな瞳が本当だと言ってるみたいだった。
「てか、その体目当てなんか誰もいねぇよ」
「は?」
意地悪く笑う舜。
あたしのこの幼児体型なんかを目当てにしないってことですか。
どういことだーっ!
言われても仕方ない体型だけど、傷つくことは傷つくんだぞーっ!
こんな体型になりたくて、こんな体型になったんじゃないんだから、しょうがないだろ!
せめて慰めろ!誉めろ!
「だったら、ナイスバディのお姉さんとしたらいいじゃん。わざわざ、あたしとじゃなくてもいいんでしょ?」
「は?」
「付き合うのだって、あたしじゃなくてもよかったじゃん…」
「は?」
幼児体型のあたしなんかと付き合わなくてもよかったのに。
なんで無理してあたしなんかと付き合ったりしたの?
冗談だって分かってても、この怒りは抑えきれなかった。
「帰るね…」
ドアのぶに手をかけた…、その時に背後から低く囁くような声が聞こえた。
「お前…なに言ってんの?」
「……」
舜に引き止められた。
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