続・狼彼氏×天然彼女







「…実紅は、俺の言ってることとあいつの言ってること、どっちを信じるわけ?」


「……っ」


「俺は、寄り戻したいなんて思ってねえよ」



そんなの、舜に決まってるよ。


あんな人のこと信じるわけないじゃない。



―……でもね。



信じる気持ちと同じぐらいに、不安な気持ちが大きいの。




「舜を、信じてるよ。でも…」


「でも、なんだよ?」


「でも……」



その時、舜の携帯が鳴った。



「…電話?」


「―…あぁ」



あたしは一瞬、出てほしくないと思ってしまった。



…そんな思いも虚しく



舜は携帯をとり、電話に出てしまった。




「…もしもし」



……誰からなんだろ。



そんな不安を抱きながら、あたしはキッチンへ行き、コーヒーを淹れることにした。








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