真夏のI LOVE YOU
後ろを見ると、凄く息をきらせた渡辺君がいた。
「良かった!!
どうしたの??
いきなり…」
「どうして……?」
「え??」
「どうして私の事が嫌いなのに…
こんなに私に優しくするの??
ねぇ、私に「嫌いじゃないっ」」
「!」
「嫌いじゃないんだ。
俺は………
自分の気持ちから逃げているだけなんだ。
今の俺にとって一番大切なのは野球だけど……
もし……
もし甲子園でホームランを打ったら……」