真夏のI LOVE YOU
え????
「何??
今の音………」
『ッ!!
デッドボールです!!!!!!
渡辺稜、148km/hの号速急が
渡辺の胸に直撃しました!!』
…何を言ってるのかわからない。
スタンドが騒めき始めた。
「渡辺………君………
桜??
渡辺君は……??」
マウンドを見ると胸元を握りながら担架で運ばれる渡辺君がいた。
「夢…??
大丈夫………??」
「大丈夫じゃない…
渡辺君………」
遠くで救急車の音がした。
「渡辺………そんなに重症なのかな………
って夢!!!」
いてもたってもいられなくなって
私はスタンドを飛び出してしまった。