雪解け水
"寂しい"という感情を知識として知ったのは小学生低学年の頃。





その日は、授業参観が学校であった。


アタシの親は来ていなかった。



アタシの家は母子家庭で、アタシは父の顔を知らない。



母は女でひとりでアタシを育ててくれた。


その為、アタシが小学生の頃は経済的にもきつかったので、昼も夜も働いていた。




小さい頃から父もいなく、母も仕事で滅多に家に居ない生活に慣れていたアタシは授業参観に親が来ないことに何も感じなかった。





アタシにとってそれが普通だった。。。。





*
< 11 / 35 >

この作品をシェア

pagetop