甘くないコーヒー
それから、オレは毎日、海へ通った。


過ごし方は色々だった。

釣りをしたり、ただ明日見と話したり、何もせずに砂浜を歩いたり。

もちろん、雨が降ってもだ。

そんな日々が10日ばかり過ぎたある日、明日見がお願いがあるのと言ってきた。


「ねぇ、光ちゃん。」

「ん?」

「一緒に行ってほしい所があるの。」

「いいよ。何処に?」

「おばあちゃんのお墓。」

「いいよ。一緒に行こう。」

「本当に?いいの?」

「もちろん。」

明日見は、嬉しそうに微笑みオレに抱きついた。

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