甘くないコーヒー
消息
散歩から戻ると“今日子”の捜索を始めた。

2人で手分けして、電話をするのだ。ここで初めてオレは、明日見の携帯電話を見た。やっぱり、青空のような色の携帯だった。待ち受け画面は朝日だった。明日見らしいな…と思っていると

「光ちゃん、何を考えてるの?ヤらしいなぁ。」
明日見がニヤニヤしながら言った。

「じゃ、上から順番に連絡しよう。」


オレは、気を引き締めて言った。
< 56 / 89 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop