甘くないコーヒー
その夜、明日見は今日子に電話をした。

この間より、落ち着いて話しをしていた。

「じゃ、次の日曜日に。」明日見は言うと電話を切った。


電話を見つめていた明日見の横顔は、キリリとしていて美しかった。

オレの視線に気付いたのか、ゆっくりとオレの方を見た。

「これで良かったんだよね?」

「自分で決めたんだから、間違いなんてないんだよ。」

オレは立ち上がり、明日見の頭をポンポンと叩くと、夕食を作るため台所へ向かった。
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