甘くないコーヒー
今日子に会ってからの明日見は、なんだか無理をしているように見えた。

暑い夏が終わるに従い、明日見も冷えてくるようだった。


だいぶ涼しくなってきたので、庭の草むしりをした。 明日見は、縁側に座りオレを見ていた。

「もう、理由がなくなった気がする。」

突然に明日見が言った。
「何の理由だ?」

オレは、首に掛けたタオルで額の汗を拭きながら尋ねた。

「私達が一緒にいる理由。」

明日見は、膝を抱えて緑色の爪を見ながら言った。

もう、オレ達は一緒にいられないのか…心の奥の方で納得している自分がいた。

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