甘くないコーヒー
私は、考えていた。おばあちゃんがいなくなって独りになった。
光ちゃんとお別れしたら、また独りぼっちだ。

光ちゃんも独りぼっちなのかな?

たまに会っちゃうと甘えてしまうだろう。

何年か経ってからなら、いいかもしれない。
少しでも、私が成長した姿を見せられるかも。


私は、右隣に立っている光ちゃんを見上げた。いつも、私を守ってくれている。怖そうな顔をした光ちゃんが、優しく笑うところが大好きだった。

私は、光ちゃんと手をつなぎ、その腕に抱き着いた。
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