甘くないコーヒー
ある日、ポストに絵はがきが届いていた。

消印も差出人の名前もない。

でも、差出人が明日見である事は、すぐに分かった。


青空に飛行機が飛び、真っ青な海が広がっている絵はがきだった。

オレは、その絵はがきを見て、声をあげて泣いた。

隣の主婦が、好奇の目でオレを見た。

しかし、構わなかった。
明日見は、今日子と上手くいったんだ。

空と飛行機、そして海の調和がとれている。


良かった。本当に良かった。

オレは、空を見上げた。
どこからか、コーヒーの香りがしたような気がした。

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