−双子の姉の苦痛−
妹の計画
由梨奈side
「じゃあ、またね~♪」
「うんっいつでもメールして!」
誰がメールなんかするか。
私はアドレス帳からさっきの男のメアドを消すと、携帯をしまった。
「男はバカな生き物よね。簡単に騙される。」
私は由梨奈。
顔が昔から整ってるからか、たくさんの男が言い寄ってくる。
だから男に困ったことはない。
親も欲しいものはなんでも買ってくれるし、可愛がってくれる。
でも1つだけ汚点がある。
それは双子の姉だ。
成績優秀で運動神経もいい。
顔は同じなのに、性格は真逆の私たち。
昔から男子には高嶺の花と呼ばれ、一目置かれていた。