寂しい復讐
「...入院??」
ああ、と頷くのはマンションの管理人さん
60くらいのこれぞ“おばちゃん”って感じの
彼女が寒いから手をせわしなくさすると
カサカサと乾いた音がする
それが私の不安をさらに加速させる
「ちょうど7日前に。急だったから驚いたわよ...まあたいしたことないらしいんだけどねぇ...」
「そう...ですか...」
「ところでアンタ...誠志君の“あれ”かい??」
“あれ”って
恋人...??
「あ...まぁ...そうなるのかな」
管理人さんは少し怪訝な顔をしたが、
「やあ~っぱり(笑)べっぴんさんだもの!!誠志君いっつもべっぴんさん連れてるからねぇ」
なんだか先生に詳しいな
仲がいいらしい