月華の鬼姫
「しょうがないでしょ?
起きてすぐ、あの人に
連れて来られたんだから」
「総司の奴…」
「それから、
私の私物取ったの…あんた?」
「チッ、だったらなんだ?」
私がそう言うと
黒髪は舌打ちをし
さらに睨みを強くした。
「別に舌打ちする事ないでしょ?
私があんたでもそうしてた。
あんたの考えは正しいよ。」
「…お前が言える立場かよ」
「「確かに…!!」」
黒髪の声に
賛同する声が二つ。
私でも…黒髪の声でもない。
私はゆっくりと
声のした方へ振り向いた…