月華の鬼姫
でも黒髪は
頬をぴくぴくさせて
かなり怒っちゃったみたい
美形は美形で、
お腹を抱えて笑ってる。
「てめぇ…喧嘩売ってんのか?」
「なにが?事実でしょ?」
「総司も言ってたじゃねーか
なんで俺だけ指差す?」
「最初に言ったのがあんただから」
「このッ!!」
黒髪は刀に手を置いて今にも
斬りかかってきそうな
勢いで睨んできた。
「まあまぁ、土方さん。
事実なんだし、怒る事ない
じゃないですか。」
「総司…てめぇ人事みたいに…」
「だって人事ですもん」
黒髪を宥める美形…
これじゃ…なんの為にここに
連れて来られたのかわかんないよ