月華の鬼姫



「こら、二人とも!!
お嬢さんが困っているじゃないか」


「「………。」」



近藤さんの声で、
二人はやっと静かになった。



「まったく、煩い奴ら…
で…私は何を話せば?」


「てっ、てめぇ…まぁいい。
まずは名前、それから何故昨日
あんなとこに居たのか。」

「…名前?そうゆうのは
近藤さんみたいに自分から
名乗るべきじゃないの?」


「…さっきの話し聞いてたか?
長州の間者かもしれねぇお前に
こっちの情報あかす訳にはいかねぇよ」



黒髪は勝ち誇ったような
笑みを浮かべてきた…


コイツも結構美形だから
かなり様になっている…

じゃなくて!!



「だったら私も言う必要ないね」


「んだと?」





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