月華の鬼姫
「私だってあんた達が
敵か味方かなんてわかんないし
私の事をあかす訳にはいかないね」
私は黒髪の真似をして
勝ち誇った笑みを浮かべた。
すると、黒髪は立ち上がり
刀を抜いて、私に向けた。
「てめぇ…、自分がどうゆう
立場かわかってんのか?」
「トシッ!!」
「………。」
黒髪の凛とした声に続いて
近藤さんの慌てた声が聞こえた
美形は何も言わずに黙っている
「私を殺すとでも…?」
「あぁ、その気になりゃ
いつでも殺せるぜ?」
「…なら…殺せばいい」
私の言葉で
部屋が一瞬で凍りついた…――