月華の鬼姫
其の壱:壬生浪士組

敵か味方か…




チュン―チュンチュン――



「んっ…」


朝…か。


鳥の囀りで目を覚ました

私…、桜崎 紗希。



目を開けると見慣れない天井…

って、は…?


「どこ…ここ?」



驚いて、寝ていた布団から
上半身だけ起き上がると…


「いったァ…」



左肩に鋭い痛みが走った。

左肩にはさらしが巻いてあり
誰かが看病をしてくれたらしい



そうえば昨日…
浪士に襲われて怪我したんだっけ


その後…


桜を見たような…

見てないような…


思い出せない。




「はぁ…」


私は朝から重たいため息をついた





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