「俺の場合、指パッチンで出来るんだけど…」

「あたし指パッチン出来ないよ」

「なんでも良いから、してみ?」


いやいや、無茶振りすぎるよ舜ちゃん。
なんでも良いからって…


「俺はなんかピンと来たけどなぁ…」

「よくわかんないです」

「頑張れ」


舜ちゃんは昔よく、指パッチンが得意だ、とか言ってよくあたしに自慢してた。
その時あたしがしたことって……


「あっ!」

「お?なんかわかった?」


舜ちゃんが目をキラキラさせながら、あたしを見る。
あたしには出来て、舜ちゃんには出きないことと言えば…

ピーと高い音が響く。
そう、あたしの得意な指笛!


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