「ん〜?なんだこれ?」


その無数ある穴の一つに、真っ赤に光る玉がはまっていた。


「紅玉………」

「え?」


後ろで声がして、振り返ると女の人が立っていた。
大人、という雰囲気を醸し出してる人。
っていうか…日本人!?
紅玉だとかなんとか言ってたよね?


「あ、あの!あたし聞きたいことが……」

「黙りなさい?」

「…は?」

「あなたは私に殺されればいいのよ」

「こ、ろす?」


あたし……殺されるの?
な、な、なんで!?


「あなた、夢を見ていないの?」

「夢?」

「そうよ。声、と言った方があってる気もするけど」


声………?



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