「いつまでそうしてるつもりだ、千尋」

「え?」


あたしの名前が呼ばれ、不思議に思い顔を上げる。


「舜ちゃん!」

「おう」


そこにはキラキラした笑顔の幼なじみ、片霧 舜(カタギリ シュン)が立っていた。


「ねぇ舜ちゃん。聞きたいことがいっぱいあるんだけど…」

「まず、あれ取りに行こう?」


舜ちゃんが指差したのは、赤く光る丸い物。
あれって何なの?
綺麗だとは思うけど……


「紅玉だよ」

「こう…ぎょく?」

「うん。まぁスキルアップみたいなもんだよ」

「え?よくわかんない……」


話してるうちに、光るそれにたどり着いた。



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