君を傷つけたのが僕だとしても・・・
「えっ!? 何?」


田中さんは悠次の気迫に体を強張らせた。



「あんたこの前、駅前の喫茶店の子とも
デートしてたよな?」


「えっ!?」


「ああっ!? そうやろ!?」


悠次は田中さんに額に
自分の額がくっつくほど近付いた。


「は、はい・・・」


田中さんの顔が青ざめていく・・・



「それで伊織を誘おうなんて
いい度胸しとるなぁ?」


「い、いや・・・その・・・
すいませんでした!!」


田中さんはそそくさと出て行った。





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