君を傷つけたのが僕だとしても・・・
「どうせ・・・私なんか、
誰にも愛されへんねん・・・」


「伊織?」


まさか・・・おまえ・・・


「悠次・・・
私、癌が再発してもた・・・」


「えっ・・・!?」


「また胸取るんかな・・・?
嫌やなぁ・・・ 
今度こそ女じゃやなくなるんかな・・・」


伊織・・・


俺は伊織のその言葉に
胸がギュッと締め付けられ、
目から涙が溢れ出た。




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