君を傷つけたのが僕だとしても・・・
「伊織は?」


「はい、軽い肺炎を起こしてますが
大丈夫です。
でも、高熱が出てて・・・
とりあえず入院はするみたいです。」


「そうか・・・」


「それと・・・」


俺が言いにくそうにしていると、
健司さんと雅美さんが
険しい表情になって、


「まさか・・・」


「はい・・・」


癌の再発・・・



「そうか・・・」


健司さんも雅美さんも
ガックリと肩の力を落とした。



伊織・・・


俺は伊織の顔を見つめた。





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