君を傷つけたのが僕だとしても・・・
「今夜は俺が付いてます。
大将たちは家に帰って
休んでください。
明日も仕事なんですし・・・」


「あ、ああ・・・
じゃあ悠次、任せた。」


「はい。」


大将と雅美さんは、伊織の顔を見て、
『また明日来る。』
そう言って頭を撫でると、
心配そうに何度も振り返りながら
病室を出て行った。



病室で二人っきりになった
俺と伊織。


俺はまた椅子に座り
伊織の手をそっと握った。



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