君を傷つけたのが僕だとしても・・・
「いえ、すごい嬉しいです!!」


俺はその大きな弁当箱を
雅美さんから受け取った。



「悠次くん、一度帰ったら?」


「えっ!?」


「寝てないんでしょ?
昼間は私が付いてるから。
また夕方交代してくれる?」


「はい。 すいません・・・」


俺は病室で弁当を食べた。


もしかしたらこの匂いで
伊織が目を覚ますかもしれない。


そう思って・・・


いや、そうじゃない。
なんか伊織のそばに
少しでも居たかったからかな?






< 230 / 293 >

この作品をシェア

pagetop