君を傷つけたのが僕だとしても・・・
俺は病院を出て、
家とは違う方向へと歩いた。


そう俺にはどうしても
確かめたいことがあった。


昨日、伊織に何があったのか、
どうしても知っておきたかった。



俺はポケットから携帯を出し、
発信履歴から菅谷さんの名前を出した。



♪♪♪♪♪


「あっ、菅谷さんですか?
俺です、悠次です。
今から少しだけ時間ありますか?
はい、はい、・・・そうですか。
じゃあ、会社近くのカフェで。
はい、ありがとうございます。」


菅谷さんは昨日、
絶対に伊織に会ってるはずなんだ。
じゃないと伊織が
あんなことになるはずがない。


昨日のこと、ちゃんと菅谷さんから
聞いておきたい。


俺は菅谷さんの会社の方へと向かった。







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