君を傷つけたのが僕だとしても・・・
俺が待ち合わせ場所に向かうと、
菅谷さんはカフェの外で待っていた。


「あれっ?
入ってなかったんですか?」


「ああ、ちょっと仕事で
すぐに行かなあかんねん。」


「そうなんですか?
忙しい時にすいません。」


俺は菅谷さんに軽く頭を下げた。



「ええよ。 で、何や?
ウチ(会社)に来る気になったか?」


「いや、そうじゃなくて・・・」


「なんやちゃうんか?
じゃあ、何や?」



< 233 / 293 >

この作品をシェア

pagetop