君を傷つけたのが僕だとしても・・・
「菅谷さん!?」


「ふぅーっ・・・
昨日、伊織と別れた。」


菅谷さんは大きなため息を一つ吐いて、
開き直ったかのようにそう言った。



「えっ!? なんで・・・?」


「あいつ・・・癌やってさ・・・」


「ああ・・・」


やっぱり知ってた・・・



「昨日、わざわざ会社まで来なぁ、
そう言ってたわ。」


伊織は自分から話したんか・・・






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