君を傷つけたのが僕だとしても・・・
「なんかいろいろと聞かされた、
学生の頃に乳癌になって、
それで胸を失ったって・・・
それでまた今、癌が再発したって・・・」


あいつ・・・全部を話したんか・・・



「なんか重くてな・・・」


「重い!?」


「そりゃそうやろ? 
付き合ってる相手が癌って・・・
それに胸も失ったんやろ?
なんか重いやん・・・」


菅谷さんはちょっと
顔をしかめてそう言った。



何が重いんや・・・?


俺は拳を握り締めた。










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