君を傷つけたのが僕だとしても・・・
「癌やからって何がちゃうねん?
胸が無いからって何がちゃうねん?
伊織は伊織やろ? 何が違うんや?

菅谷さん、あんたが
求めてるものは何や?

伊織自身とちゃうんかったんか?
ええ子やな、笑顔が良いなぁ。
伊織のやさしさを
好きになったんちゃうんか?
伊織の中身を好きになったん
ちゃうんか?

やのに・・・
なんで別れようなんて・・・」


「悠次・・・」


「守ってやりたい子やって
言ってたんちゃうんか?
なのになんでや・・・?」


俺は怒りを越え、涙が溢れてきた。








< 240 / 293 >

この作品をシェア

pagetop